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編集を終えて ~ その2 ~

POSTED IN BLOG 2010.08.18

このプロジェクトは立案当初からトラブルが続いていた。


多くの乗り越えなければならない壁があった。
そして、企画段階で大事なものも失った。

シーズンに入ってもトラブルは続いていた。
怪我人や制作予算、スケジューリングのすべてが
想定を遥かに超えてしまっていた。
自分はスケジュールと怪我の影響で山での撮影がほとんどできなかった。
当初からディレクター2人体制で動いていたから、
シーズン中の撮影に関してはむしろ現役で山に籠っている
信頼できるもう1人のディレクターに任せて良かったと思う。
日本の山での撮影に慣れていない自分にはそもそも荷が重かった。
それでも作品の軸となる白馬の撮影だけは行うことができた。


撮影当日の収録ギリギリまで絵コンテを書いていた。すべてがギリギリの撮影。
すべては自分達が表現したい「非現実感覚」のため。
実際にどんな作品ができるのか、本当にできるのか、
まったく実績のない新しい「GiRL」プロジェクト。
こんな自分達でも、コンセプトに賛同していただいた
企業、団体、個人の方々の協力もあり、日本での撮影が春に終了した。


どんなにトラブルが続いても非情にも時間だけは経過し、
6月中旬、ウィスラーでの最終セッションを終えて編集工程に入った。


とても長く、辛い編集。
でも、これまでとは全く違う、新しいスノーボードムービーを創るため、
モチベーションだけは高かった。
家に帰れない日々が続いたが、撮影素材を見れば見る程、
すべては自分の編集次第でシーズンを通してこの「GiRL」にかけた田中幸、
ほとんどのライディングを撮影したもう1人のディレクターの素晴らしい映像を
最高の作品にしなければならないという気持ちがモチベーションを高めた。

そして、「GiRL」は完成した。

これから8月27日の完成披露上映会を迎え、
8月28日、いよいよ世の中に「GiRL」が船出する。

自分たちが伝えたかった
「非現実感覚の体感」を是非感じとってもらえればと思う。

Dir.

GiRLスリーブ

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